子どもって、怪獣みたいって思っていた。
しかし実体は、歌い、踊り、飛び回り駆け回り、表現したいまま表現し、すごく泣き、すごく怒り、唐突にものすごい幸せそのものになっていたり。自由で神々しい、野生の金色のカナリアみたいな存在。
今の社会の都合上、大人は子どもと接するときに、肉切り包丁を持った肉屋になって、自由な彼ら彼女らの羽根めがけて、何度も何度も包丁を振り下ろし、その羽根を叩き壊さないといけない。何度にも何度にも渡って。
あれしちゃだめ
これしちゃだめ
そんな自分が心苦しくて、でもその自覚もないから、心苦しさの出どころを彼ら彼女らのせいにしていたんだ。と気がついた。
怪物は私であった。
想像でしかないけど。子育て中なんて全然幸せじゃないと思う。でもそんな態度とったら、周囲360°から猛烈なバッシングが降りかかる。だから幸せそうに振る舞うしかないし、全力で自分にも言い聞かせるからそんな気もするかもしれない。
幸せな瞬間も勿論あるんだろうけど、そんなもん刹那だろう。
子どもにキツく言う女性と、自宅介護中の親にキツく言う女性と、口調にかなり似たものがあると感じている。つまり同じくらいのつらさがあるのではないか。
自宅介護に匹敵するくらいのつらさが、子育てにはあるのではないか。
もちろん、何年後に終わる!とはっきりしている違いはあると思うけれど。
何を言いたいかというと「子育ては幸せだ」という誤解によって、つらいのに、つらいと思う自分を本当に責めて、ただでさえつらい子育て中さらに自分でも自分を苦しめてしんどい想いをしているお母さんがいるのでないだろうか、ということです。
私なら絶対そうなるもん。
子の幸せに母の幸せは不可欠
#子どもは家族だけで育てなきゃいけないの?