こどもたちへおくりたいほし

How to present children with this planet

柔らかな地面をふたたび

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‪If money disappeared...

 

せかいから おかねがなくなったら

 

じぶんを たいせつにできる

 

じぶんを たいせつにできたら 

ひとを たいせつにできる

 

じぶんを たいせつにできたら

ちきゅうを たいせつにできる

 

#世界からお金がなくなったら 早起きの人も寝坊が好きな人も、いつもよりゆっくりぼんやりして、まずはひと休みのひとときを設けるのではないでしょうか。一人で、家族で。時間は我々のものです。そして暑過ぎるので、道路に水をまいたり、土で覆ったりする光景が目に浮かびます。


列島が緑で覆われます。考えてみれば、こんなに暑いのに平野を全部アスファルト固めのままにしているのはなんだか変だった気がしてきます。使わなくなるビルには蔦をはわせましょう。その姿はさながら山か大樹のようです。


酷暑の時代、東京の地表は、朝ほんの20分歩くだけでもスニーカー越しにやけどするんじゃないかと危惧するくらいの熱でした。晴天であるほど、ワンコたちはお散歩をご遠慮したものです。


たっぷりとした時間のなかで、園芸を愛する人たちが粋な植物のトンネルをこしらえてくれるかもしれません。入ってみたら驚くほどに足下がひんやりとしていて、喜びを覚えます。そのまま、木漏れ日に好きなだけ見惚れていたっていいのです。

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それは、クーラーによる疲弊してしまう涼しさとは明らかに質が異なっているなとわかります。細胞が潤います。あなたの細胞は、その時、潤っています。


立秋を迎えた途端に本当に秋になった。と書いているかたがいました。確かに昨日は、空の色も、雲の形も、夕方の空気もがらりと変わってしまっていてびっくりしました。柔らかな地面の上で暮らしていた頃の、日本の人々の極めて優れた感性と洞察力にただただ畏れ入る思いです。


そんな彼らこそ自然への畏れと敬いを忘れない人々でした。八百万の神(やおよろずのかみ)大好きな言葉です。その辺の草にも石ころにも、宿る存在を見出す心。美しい。これは変化に富みつつもマイルドな気候と、台風地震等自然災害の多い土地柄によって、人々に授けられた恵みであるような気もします。


自分には感性がないと思っている人は多いですが日本には元々豊かにあったのです。だれかの意図によって、封がしてあるのだと思います。例えば、植物の日影と違い、クーラーは電気を使い続ける必要があります。この国の電気はほぼ火力発電でできています。だから電気がよく売れると石油がよく売れます。


自然は面倒で、人工物の方が便利で快適だと思ってもらう事によって、メリットを享受できる人がいるのです。一般的な教育では、感性を積極的に育む時間がすごく少なく設計されていると思います。今の子どもたちは没個性にはまれない人が多いはずなので学校が合わないと口を開く子も増えていくでしょう。


土、草、砂浜の上を歩いてみると、足の裏からすごくたくさんの電気信号が脳に送られてくる体感があります。伝達されてきた情報たちは、脳の奥へやさしく浸透していき、そこを癒します。


理解出来ない本は大人になって興味がわいてから読めばいいと思います。それより子どもの頃は「情報を感じる回路」をしっかり使えるようになるよう、海や山でぼーっとする事のほうが遥かに価値があります。そしてその時読みたい本を読めばいい。


大人になってからでもこの回路を磨く事はじゅうぶん可能です。マインドフルネスという科学的な方法が話題になっているみたいです。子どものうちに磨くメリットは、大人になり自然を離れまた戻ったときに、想い出が蘇り、味わいがひとしおになる事。そして感情を伴う記憶システムの恩恵を受けられる事。


単純に何かを記憶しようとするとき、情報は、記憶を司る海馬に到達する前に、脳の中で別の場所を経由して(回り道をして)やってくるそうです。対して感情を伴う記憶は、そこを経由せずよりダイレクトに海馬に届きます。より鮮明に記憶されやすいのだそうです。


暗記というと、すかすかのジェンガのような構造物をいくつも頭の中に蓄える感覚に近く、多くはガラガラと崩れ去って脆く難しいです。一方、感じながらその単語を読むという行為になると、言葉の持つ意味が情景となって体に染み渡ります。不思議ですが記憶と共にその単語も再び引っ張り出し易くなります。


レイチェル・カーソンさん最期の著書「センス・オブ・ワンダー」によると、知識とは種子であり、感性とはそれを育む土壌なのだそうです。

 

 

#令和のステータス
‪ステータスといえばワンランク上の暮らし・便利・ビジュアル・休日体験を買えることでした。もちろんこれからもそういうものも楽しみたい。未来のステータスは、ワンランク上の地球のことを思った選択を買えること。お金や時間があるから地球のことを考えられるというカッコよさ。‬

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